論語パート2

 何か書きものにして置かないとすぐ忘れてしまうのです。全く困ったものでして、そこで今日も論語です。
 顔淵第十二という章の中で政治について語っています。
足食 足兵 民信之・・・と続きますが、要約すると、政治は経済の安定、軍備の充実、道徳の完成が大事で、このうち一つ捨てるとすればまず軍備だろう。その次は経済で道徳つまり信義は最後まで守るべきものである、と説いています。孔子の時代から信義は第一位に置くべきものであったようで、今でもどこかの国の国会の先生達の事務所には、額縁か何かにその言葉が書かれた色紙が仰々しく飾ってあったりします。まあいつの世も一番守られないことを目標に掲げるのが常套手段のようらしい。それはともかく、注目すべきは軍備のとらえ方です。食、つまり経済より先に切り捨てろと言うのです。これは達観しているし、傾聴すべき正論であると思います。大体金が無く、食うや食わずの国ほど軍備を増強したがるし、借金財政の火の車の中でも使いもしないミサイルや戦闘機を買う。孔子の言葉からすでに二千年以上の歳月が経ているのに未だその教えは実現されていないのです。世界中の政治に携わる方がたも少しはお勉強してほしいと思ったりします。
 しかし信義同様に実現は不可能な単なる能書きなんですかね、これも。

論よりにゃんこパート2