萌えいづる春になりにけり・・・か?

 去年の12月から寒い日が続いた冬も、やっとのことで春にたどり着いたと思える今日は3月1日。けれども春の幕開けは雨風ともに吹き荒れるという、激しいものとなっているのですねえ。どうも今年の先行きを予感させるような、実にこのー、背筋に冷たいものを感じるという、おまけに昼頃からは気温が上がり5月上旬の陽気になるという、もう何でもありかといった春の初日なのである。
 日本海側に低気圧が進んで発達するこのパターンは、この時季にはよくあるので特別珍しいことではないけれど、初っ端から荒れ狂うというのも如何なものかと“お天気さん”に一言申し上げたい、とまあキーをたたいている次第なのだ。意味は何もありはしない・・ということを承知の上で申し上げている。
 表題の「萌えいづる・・・」は志貴の皇子の歌で、
  石(いわ)ばしる 垂水のうえのさわらびの 萌えいづる春になりにけるかも
という春にふさわしいもので、春の幕開けはこのように参りたいと常々考えているのであるから、この点を十分に考慮して季節の進み具合を設定していただきたいと、誰ともなしに申し上げている。
 ともかくとして、木の芽時には様々な思いがやって来て去っていくから、幸い花粉症はないから今日の午後のような、雨上がり気温上昇風強いというバッドコンディションでも胸を張って外を闊歩できることを、心の支えとして生きていかねばならぬと頸椎ではない決意を新たにする今日この頃なのであった。

だから寝ていればいいんだって・・・