本当なのか?

このひと月は改元騒ぎで鬱陶しいことこの上ない。

    報道各社の世論調査などでは、新しい元号は好ましいとか、新時代を感じるなどとの意見が多いという結果らしい。それ本当かよ、と首をかしげたくなる。私の周りではそのような意見とはむしろ反対の、いまさら元号もないだろうとか、西暦換算がさらに面倒になるなどとの意見が多く、巷でも改元に伴う煩雑な手続きや事務作業にうんざりしていると言うのだ。どうも世論調査とのギャップを感じてしまう。まして、このタイミングで新紙幣の発行とデザインの発表とくると、これはもうかなりの政治的意図を勘ぐられても仕方ないと思われる。

   では改元を大騒ぎにしたい政府の意図は何だろうと勘ぐってみると、それはやはり改憲に突き当たるのだ。“元号も新しくなる、お札も変わる、次はやはり憲法でしょう、アメリカの言いなりで作った憲法などとはもうおさらばです・・・”とまあ、こんなシナリオを描いているのではないかと思われる。なんせ安倍首相の、祖父の悲願にまい進する姿が目に浮かぶような、日本会議とかいう組織が蠢いている姿も垣間見られるような気もるするのだが、違うだろうか。

   なにかこの改元騒ぎのどさくさに紛れて、あれこれと私たちの権利やら何やらをはぎ取られそうな気がしてならない。