八ツ場ダム

 きのう野反湖に行ってきました。ニッコウキスゲの群落がちょうど見頃らしいと言うので行ったのです。いつもの友人と出かけたのですが、途中にあの八ツ場ダム建設予定地が有ります。一昨年晩秋ごろに近くを通った時は、巨大な橋桁が3本、モニュメントのように立っていました。その後ダム建設中止の話が浮上し大騒ぎとなったことは周知のことです。ところが今年はすでに橋桁をつなげた橋となっているのです。まだ工事中なのですが高さ、長さともに迫力のある構造物です。ダムは工事中止となる予定らしいのに関連する工事は進むという、何とも不思議な光景が目の前に現実化していました。
 吾妻渓谷は、一緒に行った友人によれば紅葉が大変きれいな渓谷で、ダムでその渓谷が無くなるのは残念なことだったが、ダム建設中止が決まり喜ばしい。しかしあの橋は・・・と絶句していました。まさにダム建設を前提に作られた橋は、渓谷の風景とは馴染みそうに有りません。また他の関連施設も着々と建設されているようで、全くどうなっているのか、責任者を呼べとでも言いたくなるほどです。これからあの橋や付属の道路、吾妻線の新しい線路などはどんな形で完成されるのでしょう。また、これからもどれぐらいの税金がつぎ込まれるのか興味は尽きません。大体がです、50年かけても完成しないダムなんて必要性が何処にあるの、と言うことでしょう。税金無駄使いと利権のモニュメントとして後世に伝えるために造ると言うのなら理解しても良い様な気もしますが、それにしても橋が渓谷を睥睨する異様な風景でした。
 肝心の目的の野反湖は、ニッコウキスゲをはじめトラノオ(イブキ?)、フウロ、菖蒲など花はドンピタの真っ盛りで、梅雨明けの夏空とともに満喫した一日でした。

野反湖の観光写真でした。